• "活性化"(/)
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  1. 西都市議会 1998-03-01
    03月12日-04号


    取得元: 西都市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    平成10年  3月 定例会(第1回)          平成十年三月十二日---------------------------------------●議事日程(第四号)         平成十年三月十二日(木曜日)                    午前十時開議第一、一般質問---------------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第四号)に同じ---------------------------------------●出席議員(二十六名)           一番 丸山美木生君           二番 松浦幸男君           三番 池田明男君           四番 緒方敦男君           五番 弓削春男君           六番 長友鉄夫君           七番 壱岐佐一君           八番 八木忠臣君           九番 松浦由美子君           十番 日高不二夫君          十一番 橋口定幸君          十二番 池沢正博君          十三番 横山昭雄君          十四番 矢野房巳君          十五番 黒木正善君          十六番 長友忠市君          十七番 黒川 敬君          十八番 野村隆志君          十九番 小浦紀男君          二十番 浜砂一郎君         二十一番 橋口忠義君         二十二番 狩野保夫君         二十三番 浜砂百敏君         二十四番 杉尾二美君         二十五番 井上 満君         二十六番 浜砂 守君---------------------------------------●当局出席者  市長              黒田 昭君  助役              児玉 忠君  収入役             長友義忠君  総務課長併選挙管理委員会事務局長                  三輪公洋君  財政課長            山中 喬君  税務課長            三輪剛士君  管財課長            中武保夫君  商工観光課長兼西都原対策室長  近藤 一君  企画開発課長          徳永碩男君  建設課長東九州自動車道建設対策室長                  滝井清次郎君  都市建築課長          原田一二君  下水道課長           高橋芳徳君  区画整理課長          久嶋英晴君  農林課長            橋口十四春君  農村整備課長          塩谷交秋君  生活環境課長          米良嘉文君  市民課長            原田郁夫君  健康管理課長          本井睦英君  会計課長            惣土邦利君  福祉事務所長          長友英光君  水道課長            原 勝行君  教育長             平野 平君  教育委員会総務課長       黒川忠男君  教育委員会学校教育課長     山下 守君  教育委員会学校給食センター所長 川野年夫君  教育委員会社会教育課長     佐々木美徳君  教育委員会保健体育課長     関谷恒徳君  農業委員会事務局長       奈須隆美君  監査委員            緒方 満君  監査事務局長          矢野 正君  消防長             原田種英---------------------------------------●議会事務局出席者  事務局長            斎藤末市君  事務局次長           斉藤敦弘君  議事係長            黒木盟夫君  議事係             冨山定治君  議事係             白坂重幸君---------------------------------------                         午前十時零分 開議 ○議長(丸山美木生君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、お手元に配付の議事日程第四号によって進めることにいたします。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(丸山美木生君) 日程第一、一般質問を昨日に引き続き行います。 まず、四番緒方敦男君の発言を許します。 ◆四番(緒方敦男君) (登壇)質問通告に従って順次質問してまいります。当局の御答弁をよろしくお願いを申し上げます。 質問の大半は今までの議会質問に関連する問題でありますが、再度当選してこの壇上で質問ができますように、当局の誠意ある御答弁を期待するものであります。 質問の一番目は、農産物の付加価値化についてであります。 この問題については、幅広い農業分野の中で特にハウス園芸作物に依存度の高い本市でありますので、毎回のように取り上げられる問題であります。私も当局に提案申し上げてまいりました平成八年九月議会での市長答弁では、「ピーマン、キュウリに限定しなくて、野菜全体としての食品加工場の誘致は、JAとも相談しながら県の方に要望している」との答弁でありました。その後の経過はどうなっているのか。進展があったのかどうか。進展がなくても、野菜生産者の価格安定、所得の向上はもちろん、地場産業の育成、地元雇用等を考えれば、ぜひとも方策を考えるべきと思う次第であります。財政の厳しい本市ではありますが、市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、西都原運動公園競馬場跡地駐車場の有料化についてであります。 今、西都原台地は、春を告げる三十万本の菜の花が一斉に開花を始めており、日ごとに黄色のじゅうたんを敷きつめた様相を呈し、日ごとに彩りを増すものと期待しております。西都原問題も何度となく取り上げてまいりましたが、当局が花畑を公有化して以来、市内外を問わず観光客がふえ、現在では平日でも朝夕問わずたくさんの車が駐車しており、かなりのにぎわいを見せていますし、市当局の投資の効果がぼつぼつ出てきたなと感じる次第であります。ヤクルトキャンプ効果とあわせて本市に観光客が来ていただくのは大歓迎であります。いつも指摘されるように、本市の観光客は通過型観光客が多く、観光客の捨てるごみの始末とトイレの清掃、くみ取りなどもばかにならないと考えます。そこで、市長にお伺いいたしますが、ごみやトイレの(仮称)清掃協力金なるものを徴収する意味で、年間を通じては無理でしょうから、三、四月の菜の花と桜の時期、秋のコスモスの時期、ヤクルトキャンプであれば紅白試合とか日曜日に駐車場を有料化にはできないものか。きれいな花を満喫してもらうかわりにほんの一部を負担していただき、市の財源の少しでも足しになればと考えます。市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、姉妹都市についてであります。 これも議会ごとに出される問題の一つであります。さきの市長答弁では、「外国でいえば古墳問題で類似性のある韓国の慶州あたりが共通するものかなと思っております。国内の姉妹都市でそういうものは考えられないかということで今検討させており」云々とあり、「国内のことでありますから、国際交流よりも割合簡単に、また密に交流をすることができるのではないか。もう少し民間の意見等を伺いながら検討していきたい」との非常に前向きの答弁でありました。現在姉妹都市問題はどのようになっているのか。進展を見ているものかどうか、市長の答弁を期待するものであります。 次に、子供のいじめについてお尋ねいたします。 いじめ問題は、全国で日常茶飯事化しており、今や何も珍しいことではなくなりましたが、いじめられる側もいじめる側も、将来の地域や日本を担う子供に何ら変わりなく、深刻な問題であると受けとめています。全国で児童生徒の自殺のニュースを聞くたびに心が痛むのは皆さん一緒であろうと思います。本市には幸いにして児童生徒の自殺したケースは発生していませんが、本市でも小中学校にいじめが一件もないことは考えられないのであります。本市のいじめの実態はどうなっているのかが一点と、私もラジオ番組で初めて知ったのでありますが、今、全国の学校で「保健室登校」という耳なれない用語が流行しているそうですが、本市にはそのような児童生徒がいるのかどうか、実態を調査をされておられれば説明をお願いしたいと思います。 以上二点について教育長の答弁をお願いします。 最後になりますが、市役所のトイレにつきましてお尋ねいたします。 現在では一般家庭でも、下水道の普及や農村集落排水事業合併浄化槽の設置が進み、洋式トイレの普及は目覚ましいものがあります。時代の流れ、生活様式の変化に伴い、洋風家屋、また改築する場合、ほとんど洋風間取りが取り入れられ、現代の子供たちにもすんなり受け入れられております。高齢化社会がますます進行する昨今、お年寄りも市役所内に毎日多数見かけます。市民にやさしい役所であればあるほど細かい心配りが必要であろうと痛感します。現代の生活必需品であると考える洋式トイレをぜひ設置してほしいと考えます。市長の見解をお伺いいたしまして壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(黒田昭君) (登壇)まず最初に、農産物の付加価値化につきましてお答えをいたします。 質問議員の言われますように、野菜の一次加工により付加価値をつける企業を誘致することで、野菜生産者の所得向上はもちろん、雇用問題など地域の活性化に大きく寄与することは確実であります。このことにつきましては、JAとも相談し、県にも要望しているところでありますが、実現に至っておりません。干し大根、漬物大根ニンジン、タカナ、カンショ等において加工野菜ということで契約栽培を行っているところでありますが、いずれも減少傾向であります。ちなみに県内の農産加工関係の企業誘致は、八年度に佐土原町と都城市に二件、また九年度は県内全くゼロということのようであります。昨今の経済状況から企業の地方進出は非常に厳しいようでありますので、農政面だけでなく雇用の場の確保からも、引き続き県等に強く要望し、努力してまいりたいと考えております。 次に、運動公園、それから競馬場跡駐車場の有料化についてでありますが、西都原運動公園には、公園内駐車場と隣接して公園の西側に駐車場を設置しておりますが、スポーツ施設の利用促進を図る意味からも、また、ヤクルトキャンプ時にできるだけ多くの人が訪れやすいような環境づくりも大切であると思いますので、運動公園駐車場の有料化は今のところ考えてないところであります。また、西都原の御陵墓前、競馬場跡駐車場につきましても、駐車場としてのまだ十分管理できるような状況になっておりません。また、西都原の観光がようやく浮揚し始めている面、そういう点から、現時点ではまだ有料化は早いんではないのか、そのように考えております。県内の類似施設を見ましても、県の総合運動公園で特定な時期に有料にしているようでありますけれども、その他、本市と同じようにプロ野球のキャンプ地であります日向市とか日南市におきましてもまだ無料開放の状況でありますので、もうしばらく現状で進めてまいりたいというふうに思っております。 次に、姉妹都市締結についての御質問でありますが、姉妹都市提携の模索についてどうなっているか、その進展はあったのかということでありますが、姉妹都市の提携については、国内外について類似した特性を持っていることが前提条件となります。その中で、私はまず国内を考えたいのでありますが、国内であれば、国を隔ててないことから市民の交流も密にしかも容易にできると思うのでありまして、西都原の歴史的な特性を考慮しますと、具体的には、まず古墳との関係や、また都於郡城、伊東満所との関係、さらには最近交流が進められている桜川物語との関係などが考えられようかと思います。しかし、いずれにいたしましても、この件につきましては、相手側も含めて市民の意識の醸成や行政の取り組みの合意がなければ姉妹都市の締結はできないと思います。近年それぞれの面において市民の関心も高まってきたように思いますので、今後前向きに取り組んでみたいと考えております。 庁舎のトイレのことにつきましては、担当課長から答えさせます。 以上です。(降壇) ◎教育長(平野平君) (登壇)子供のいじめの問題についてお答えを申し上げます。 現在の学校教育における最も深刻な教育的課題の中にいじめと登校拒否の問題があります。それだけにこのことは絶対に解決しなければならない教育課題であるととらえております。本市におけるいじめの問題は、自殺など深刻な事態に陥るような事象はありがたいことに一件も報告を受けていません。しかし、学用品を隠したり、話しかけても無視したり、一時的に仲間外しをするなどの一過性のいじめの芽と考えらる事象は、本市の各小中学校で起きていないとは言い切れません。市内の各小中学校では、このようないじめの芽と考えられる事象を早期に発見し、個別指導や全体指導を行うとともに、保護者とも連携して指導を深め、深刻な事態に至るのを防いでいるのが実情でございます。 次に、登校拒否児童生徒についてでございますが、このような児童生徒は本市にもいます。各学校でさまざまな手だてを工夫して登校できるよう朝から夜まで献身的に指導を続けていただいております。そのかいあって、九年度は数名の児童生徒が登校できるようになりました。登校するといっても一挙に学級までは入れなくて、保健室まで登校する児童生徒がいます。このようなことを保健室登校と言っています。このような児童生徒が本市にも一名います。登校拒否であった児童生徒が学級へ入って他の児童生徒と過ごすことには相当大きな精神的抵抗があるようです。このような場合、保健室で養護教諭と温かい心の交流を深め、人を恐れず、人を信頼し、徐々にみずからの心を開いていくようにすることが大切であります。本市の学校でも焦らずに指導を続け、みずからの力で立ち直るのを支援するための努力を続けているところでございます。 以上でございます。(降壇) ◎管財課長中武保夫君) 市役所のトイレのことについてお答えいたします。 本庁舎のトイレに洋式トイレの設置はできないかということでありますが、本庁舎については当時、設備された和式のトイレのみでありますが、平成四年に増築されました庁舎につきましては、身障者用として洋式トイレが各階に設置されておりまして、利用されているものと思っているところであります。本庁舎の洋式トイレの設置については、今後検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ◆四番(緒方敦男君) それでは、自席から若干の質問をしてまいりたいと思います。 ただいま御答弁いただきましたが、昨日の議会でもやりとりがあったわけでありますが、何といいましても西都市は農業が基幹産業であります。平成八年度の農業生産実績で見ますと、総生産額は二百十二億五千万円、前の年、平成七年度が二百二十三億三千万円、前年比十一億円の減となっており、不況のあおりを受けてきた状況がわかります。その中で農協が取り扱っております野菜生産額で見てみますと、これは組合員の手取り額になりますが、平成五年度に七十九億九千万円が、平成九年度では六十七億二千万円と大幅にダウンをしております。実に十二億七千万円の減収でありまして、この四年間に単純に計算をしますと、毎年農家の手取りが三億二千万円弱ずつ減っている厳しい状況であります。私が今までお願いしてきましたのは、素材供給ばかりでなく、製品供給型産地としてのメリットをまだまだ生かせないかと思ったからであります。一部では本市でも茶臼原の、今、市長の答弁にありましたように、大根やらニンジンがサンAの野菜ミックスジュースとして、またピーマンも五月ごろから、B品が主流で、スライスをされ、中華料理やパイの材料として少しは供給をされておるようであります。また、県内でも県産コトブキカンショを使ったワインや健康飲料等が開発されたと聞いておりますし、都農町では地場産のブドウを使ったワインエ場でワインが評判がよくて、県外からもわざわざ買いに見えるというような話も聞いております。また、ちょっとこれは例が外れておるかもしれませんが、北海道の富良野市農協では、水温漬物という浅漬けを、これは一週間かけて浅漬けをすると一週間以上日もちをする代物だそうですが、現在東京、名古屋、大阪あたりまで売っていて好評だそうであります。なかなか系統の統一販売がなされていない本市の野菜の現状でありますが、この付加価値をつけることによって生産者の意欲がまたよみがえるのではないかと考えます。再度市長の今後積極的に取り組まれるつもりはないか、お尋ねをいたしたいと思います。 駐車場問題でありますが、本市への観光客数が、平成八年にやっとといいますか、ようやく百十五万人を突破したことが商工観光課の資料でわかりましたが、これも市長や当局、関係市民の長年にわたる地道な努力が、花で言えばやっと開き始めたところであり、根強いファンを持つ観光西都の面目躍如といったところでしょうか。市長の施政方針にもあるように、本年度には、臨時的な措置ではあるが、御陵墓参考地近くに観光案内所を設置し、観光客等の便宜を図るとありますが、ますます観光客は増加するものと考えなければなりません。県と市の差はありますが、先ほど答弁いただきましたように、宮崎の木花運動公園駐車場では三百十五円の料金を徴収されております。また、これは小林の生駒高原でありますが、春のポピー、秋のコスモス時期には、普通車四百円、マイクロバス千円の料金を徴収されており、それでも花の時期には満車が多いと聞いております。西都原も観光協会主導型で料金徴収ができないものかどうか。今すぐには無理でしょうが、これも検討すべき問題ではないかと考えますが、よろしく御答弁をお願いしたいと思います。 姉妹都市についてでありますが、ただいまの答弁では、国内について類似した特性を持っていることが前提条件となりますとのことでありますが、市民意識の醸成や行政の取り組みの合意ももちろん必要と思いますが、ずばり、現在一番活発に民間レベルの交流が図られている桜川物語の茨城県の岩瀬町あたりに決められたらどうか。市、町、行政の違いはありますが、両市町民の理解は今までのところよりも深いのではないかと思っております。再度市長の見解をお聞かせいただきたいと思います。 いじめの問題の教育長答弁では、一過性のいじめの芽と考えられる事象は本市の小中学校で起きていないとは言い切れませんとの余り歯切れのいい答弁ではありませんでしたが、私も最近、ある知人から相談を受けて、こんなにもいじめ問題が、子供はもちろん、親、家族を巻き込む奥の深いものかと考えさせられました。じめじめした陰湿で徹底してつきまとうというような内容で、家族全員がノイローゼになりそうだとの相談でありましたが、この知人はほかの解決法を見つけられたようでありますから、これ以上は申し上げませんが、まだまだこの問題に似た事象はあるのではないかと考えます。 それと、このいじめの芽が大きくなったのが、今、新聞紙上を連日にぎわせております青少年の刃物事件についてであります。県議会の一般質問でも取り上げられましたが、この問題について市内各学校の実情はどうなっているのか、教育長に再度お尋ねをいたします。 トイレの問題でありますが、県内の九市を調査をしたところ、えびのと西都を含めて三ヵ所、まだ洋式トイレが設置が済んでないということで、私もひざがちょっと痛いわけですが、議員の皆さんの中にもひざやら足が悪い人もおられますし、特にその辺の実情が一番わかっておられると思いますが、ぜひとも早急に洋式トイレは設けてもらいたいとお願いを申し上げたいと思います。 以上、二回目の質問を終わります。 ◎市長(黒田昭君) 野菜の付加価値を高めるということでありますが、主流は何といいましても、安全で品質のいい作物を大量に輸送して稼いでいくというのが西都市の野菜生産の主流ではありますけれども、やはりそれにプラスとして、おっしゃるように加工して付加価値を高めていくということは、当然これは考えていかなきゃならんことであろうと。私どもも、おっしゃるようにそういう農産加工の企業を誘致して、そちらの商業ベースでその分を引き受けてもらえれば一番いいわけでありますが、今のところなかなかそれが難しいような気がするわけですね。努力しておりますけれども、なかなか来てもらえません。今、継続的にやっていただいているのは宮崎農産ぐらいですね、この一番近くにあるものとしては。そこに漬物大根等供給しているわけでありますけれども、やはり今後はJAが一次加工ぐらいはJAの事業として取り組まざるを得ないんではないのか。企業の誘致、企業を待っていてはなかなかやれないんじゃないか。そういうような意味合いで、一昨昨日から議論になっておりますように、JAランドの構想等も含めまして、そういうような設備の中、構想の中に野菜の一次加工的なもの、ないしは二次加工までしてその場で供給ができる、商品化できる、そういうようなところまでJAの事業として取り組むということをやっぱり考えていかざるを得ないんではないのか、そのように思っているわけでありますが、これらにつきましては今後JAランド構想等ともあわせまして考えていきたい、JAとも相談をしていきたい、そのように思います。 それから、駐車場の問題でありますけれども、今のような状況ではなかなか料金を取るというところまでいきません。ですから、西都原整備構想の中にかなり大規模な駐車場の計画もしておりますが、今度新たにできる整備された駐車場においてはそういうようなことも考えていかなければいけないのかなというふうには思っておるところでありますが、現状では料金を取れるような実態になっておりません。また、よく話を聞きますと、生駒高原に行くと駐車料金も取られる、西都に来ると駐車料も要らなくていいですねという声も聞くわけでありますから、そういう点のメリットは今のところあるわけでありますけれども、いつまでもそういう状況というわけにもまいらんと思いますので、御意見のようなことを踏まえて今後の整備の中で考えていきたいと思います。 それから、姉妹都市のことでありますが、姉妹都市ということを考えるときに、一体何をメリットとして、想定をして姉妹都市姉妹都市と言うのかと、考えるのかと、こういうことでありますが、私は、整理しますと三つぐらいにその効果を期待するところがあると思います。一つは文化面ですね、これは教育という点にもつながるかもわかりません。桜川の例をとりますと、桜子のあの親子の情愛、そういうようなものを交流によって認識をするということは、現在の少年非行の多発している状況の中で極めて重要なことではないのか。それが交流ということによって顕在化して大きくなっていく、こういうような期待が一つあります。それからもう一つは、両方の関係者ないしは市民がお互いに交流するということは、言うならば観光の交流ということが考えられます。いわゆる私どもが商業振興の一環として考えております観光振興の一つの方法として、そういう盟約を結ぶことによってお互いに行き来をする、向こうの状況を見、こちらの状況を見てもらうということによる観光の浮揚。それから三つ目に、産業の振興というのがあると思うんです。その地域にあります産業を十分に視察することによって、それを我が町の産業振興に供する、こういうような意味合いで文化活動、それから観光振興産業振興、こういうようなものを期待をする。そういうような可能性が高くなければ、姉妹都市を結んでもこれは単なるお祭り騒ぎだけになってしまう、そのように思っておるわけであります。そういうような意味合いで、これは先ほども申し上げましたように、市民の関心の高まり、それから、お互い行政機関としてそのような合意が得られるかどうか、こういう点を考えていかなければならんだろうというふうに思っております。さきに伊東満所の件で長崎の三人の少年の出生地に行ってもらいましたが、そのあたりではかなり民間交流は高まってきております。しかし、行政間の交流とか行政間の考え方はまだまちまちのようでありますから、このあたり、行政の方の高まりも整えていかなければ姉妹都市締結というところまではいかんのではないか。それから、桜川については、私はまだ行っておりませんけれども、向こうの方からは町長さんも議長さんも西都市には一回は足を運んでいただいている。また民間の文化団体等も多数おいでをいただきましたから、そういう面では行政、民間、十分とは言えないまでも一つの窓が開いているということは言えると思うんですね。それからもう一つ、外国で言うならば、西都の古墳の整備等に大変貴重な意見をいただいたし、私どももまた向こうの実態を見て西都原を考えた。いわゆる慶州の古墳群ですが、このあたりは非常に西都の古墳の整備、また今後の管理、そういう面で共通点があるところです。都市の規模としてはかなり違いますけれども、可能性のあるところではないか。そういうことを念頭に置きながらかなり論議を重ねてきましたので、そろそろ具体的な検討に入る時期ではないのかというふうには思っておるところであります。 それから、トイレの件でありますが、せっかく下水道も整備されたわけでありますから、それにつれたものとして、おっしゃるように洋式トイレについてもそう金のかかることでもありませんので、検討してみたいと思います。 以上です。 ◎教育長(平野平君) お答えしたいと思います。 まず、一点目のいじめについての答弁、歯切れが悪いじゃないかということでございますが、私もそう思います。というのは、いわゆる私どもが今いじめと言っている、持続した陰湿な、そういうような報告は一件もないわけです。しかしながら、いじめの芽ということを申し上げましたが、私どもが今、いじめということについての定義じゃございませんけれども、いじめというのはこういうのをいじめと言うんだと共通理解していることがございます。それはどういうことかと申し上げますと、いじめた相手はそう思わなくても、いじめられた者が今のはいじめであったというふうに理解する、それがいじめだというふうに言われている。そういうような、いじめた側はいじめたという意識はないけれども、受けた者が今のはいじめであったというふうに理解するようなことは私たちの生活の中で往々にしてあることだというふうに思います。例として申し上げました、無視したり、あるいは学用品を隠してみたり、靴を隠してみたり、そういうようなことは日常茶飯事の中でやはり出てくるのではないか。そういうようなことまでいじめだとするならば、これはいじめがないということは言い切れない、そういうような意味で申し上げたわけでございます。学校から、これは継続してしかも陰湿な計画的ないじめである、そういうような報告は参っておりません。けれども、くどくなりますけれども、受けた者が今のはいじめであったというふうに理解するようなことは、子供の生活の中であるのじゃないか。そういうようなことまでいじめとした場合に、市内の各小中学校ではいじめが一件もないということは言い切れない。そういうようなところから歯切れの悪い答弁になったことを御理解いただいたらというふうに思います。 次に、所持品検査はどうなのか、今の子供たちの現状を見ると、所持品検査をしていいじゃないかというような御指摘であったかというふうに思うんですけれども、きのうも二十二番議員にお答え申し上げましたように、現在学校教育の中での持ち物検査というのは非常に難しい内容を含んでいます。きのうは細かく申し上げませんでしたが、その理由としては、平成元年に国連において採決された「こどもの権利に関する条約」、これが批准国が二十カ国を超えて平成二年にこの「こどもの権利に関する条約」が発効しております。日本でも平成六年にこの条約を批准しております。そういうようなことから、現在では、学校における所持品検査は、子供の人権にかかわる要素を合んでいることから、これはなかなか難しいというふうに言われております。「こどもの権利に関する条約」というのは、もともとは子供を守るためにつくられた条約だというふうに聞いておりますけれども、そのことが、子供の権利にかかわる問題だから所持品検査も云々というようなことが出てくるわけでございます。もしするとするならば、父母や本人に、持ち物検査をするよと、ただし、こういうようなことでやるんだよという理解を得た上で所持品検査をすることが必要だというように言われております。なかなか学校教育の中でいきなり所持品検査をしたりするようなことは難しいわけです。現在の学校における所持品検査はそういうようなことから難しくなっている。市内の学校で所持品検査をした学校は一校もないのかということですと、継続的にずっと行っている学校が二校ございますが、その学校では父兄や本人の理解が得られているから問題はないわけですけれども、いきなり所持品検査をすることは、今申し上げましたような理由から非常に難しいということも御理解をいただきたいと思います。 それから、実施している学校では、やはりナイフ等を持っている子供たちもかなりおるようでございます。けれども、そのナイフを使って行ったという事件は起きておりません。けれども、報告の中で刃物を使った事故は一件報告があります。これは事故でして、事件ではないというふうに思っております。 以上のようなことで、気持ちとしては、きのうから出ておりますように、現在のような問題があるのは、所持品検査なんかきちっとして指導せんからじゃないかというお気持ちはわかりますけれども、やはりそうしたいろんな要素がありますので、いきなり全校挙げて所持品検査をするというようなことには難しさがあるということも御理解をいただきたいと思いますが、指導といたしましては、学業に必要なもののみ学校には持ってきなさいと。学校には学業に必要でないものは持ってきちゃいけませんと。きのうも申し上げましたように、そのことを徹底することによって今、新聞報道をにぎわしているような問題が起きないように学校には指導をしているところでございます。くどくなりますが、不必要なものは学校に持ち込んではいけない、この指導を徹底することによっていわゆる刃物等における事件を防いでいる、そういう指導を強めているというのが実情でございます。御理解をいただきたいというふうに思います。 以上でございます。 ◆四番(緒方敦男君) 農産物の付加価値化については、今、農協もなかなか経営が厳しい状況にありますので、また行政の方で相談をJAとされて、ひとつなるべく早目に取り組んでいただきたいと思います。 運動公園や競馬場跡地の問題は、現在市の産品が西都原周辺で販売がなされないといいますか、そういう状況にはありませんで、何年か先には総合案内所の中にそういうレストランとか、西都牛を食べさせたり、西都の野菜を販売する総合案内所ができるという話でありますが、それが何年先になるかわかりませんので、一応その辺のところで駐車場の有料化を今回取り上げてみました。 今、子供のいじめの問題でありますが、バタフライ等サバイバルナイフを有害刃物として県が指定をしましたが、遅きに失した感がありますけど、事故を未然に防ぐ意味からも大変重要なことでよかったと喜んでおります。けさの新聞をごらんになったと思いますが、東京都の江東区でアンケートをされた結果が出ておりましたが、中学男子で一四・三%がナイフを所持しているとの回答だったそうであります。八千人に対してこのパーセンテージでありますから、実際はこれ以上と考えられるんではないかと思います。所持品検査については、実施するとすれば父母や本人の確認をとらなければ、人権が大事とのことでありますが、今、答弁がありましたが、検査日を指定して行うとのことでありますが、検査日がわかっておってナイフを持ってくるばかはいないと思います。やはりその辺を考えたら、これは知人に聞いた話ですが、子供に聞くと、所持品検査のときには家に置いていくという答えだそうであります。そのような子供が何人かいるという話を聞いております。人権も大事でしょうが、事故の未然防止上からも抜き打ち検査を実施する方向で指導をよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(丸山美木生君) 暫時休憩いたします。                         午前十時四十五分 休憩                         --------------                         午前十一時零分 開議 ○議長(丸山美木生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、十九番小浦紀男君の発言を許します。 ◆十九番(小浦紀男君) (登壇)ただいま開会前ではありましたが、市長の方から朗報が入ったという報告がございまして、まず第一歩を踏み出すことができたなと皆さんとともに喜び合いたいと思います。この訓練校、決定をいたしますと、これからの西都市の活性化にとって非常に励みが出てくるだろうと。まだ残された問題点はたくさんありますが、ひとつみんなで頑張っていけたらなと、こういうふうに思います。 質問通告に従いまして順次質問をしてまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。 質問の第一は、一ツ瀬川の汚濁水対策についてであります。 清流一ツ瀬川、母なる川一ツ瀬川の清流を取り戻そうという市民の願いを込めて、今日までいろいろな取り組みがなされてきたのでありますが、いずれも現段階では不十分だと反省をせざるを得ないのであります。そのような中で、平成七年に新たに発足をされました一ツ瀬川水系濁水対策推進協議会や県における一ツ瀬川水系濁水対策検討委員会の役割はますます重要になってきておりますし、さらに新しく制定されました河川をきれいにする条例の活用もまた大切なことだと思うのであります。市長は、この問題について、本年度の施政方針演説の中では環境問題としてとらえられ、「環境問題につきましては、西都市河川をきれいにする条例に基づき、一ツ瀬川水系河川をきれいにする連絡協議会を設置し、関係町村と調査研究、連絡調整を図りながら、河川の環境美化及び浄化対策に努めてまいります」と言われておりますが、その根源とも言えるダムによる濁水対策につきましては一言も触れられていないのであります。それは、当然のことながら県の検討委員会や地域の推進協議会の中で十分対応していくこととして、あえて触れられなかったものと思うんでありますが、最近またぞろ一ツ瀬川の濁りが長期化の傾向にあることは十分御存じのことと思うのであります。私は、この対策につきましては、当市の最重要課題の一つとして取り組みがなされ、かつその対応は急がなければならないと思っているのでありますが、市長は平成八年九月定例会における私の質問に対して、「三十余年に及ぶ一ツ瀬川の汚水問題を早く解決するには、まず現状の課題をすべて明確に整理をしていくことが必要である。そしてさらに、そういった過程を踏まえた上で、清水を取り戻すための対策の方法を見出し、さらに具体的な対策の展開方法を模索していくべきであろうと考えております。したがいまして、県、九州電力、専門家を交えた検討委員会でできるだけ早くまとめたい」と、このように答弁をされているのであります。 そこでお伺いをいたしますが、一ツ瀬川水系濁水対策検討委員会の取り組みの経過、それから、これからの方針についてまずお聞かせをいただきたいと存じます。 次に、自然環境を再生する人工洪水の実施構想についてお伺いをいたします。 私は、ある新聞のコラム記事に、建設省が人工的な洪水を起こす日本で初めての実験に取り組みを始めたと、こういう内容の記事を見つけたのであります。それによりますと、ダムは、梅雨どきや台風のときに貯水をして洪水調整をし、防ぎますが、しかし、一方で放流を制限をすることになりますので、下流はよどみ、水のない河床ができる。そこで、ダムからの放流量を一気にふやして人工洪水を起こし、自然の川と似た環境をつくり出すことで多様な生態系を取り戻そうというもので、実験は大阪湾に注ぐ淀川の上流のダムで二年後に実施をされる予定だと報道されておるのであります。当市では、一ツ瀬川を清流によみがえらせる上での一つの問題点として、杉安ダムの管理のあり方が論議をされているのでありますが、私は、ダムの弾力的管理の実験としてこの人工洪水の実施を構想し、検討委員会に提起をしながら、その実現に向けて取り組みを強化することも濁水対策の一つになるのではないかと思うのでありますが、この点について市長のお考え方を聞かせていただきたいと存じます。 質問の第二は、老人保健事業のがん検診等の負担金打ち切りに対する対応についてお伺いをいたします。 私たちを取り巻く社会環境は、市長も御承知のように、情報化、国際化を初め、身近には高齢化、少子化など、今までに私たちが経験をしたことのない激しく移り変わる時代を迎えているのでありますが、その中でもとりわけ私たちの健康を取り巻く情勢を見てみますと、死亡の原因の第一位ががん、第二位が心臓疾患、第三位が脳血管疾患と言われておりますが、この傾向は今後ますます増加するものと思われるのであります。そのようなときに、厚生省は、平成十年度からがん検診事業の国庫負担を打ち切り、地方交付税で措置をする、いわゆる一般財源化に移行することを明らかにしたのであります。こうなりますと、当然のことながら市町村にはがん検診を実施する法的義務もなくなるわけで、そうなりますと、自治体の事情によりましては保健事業に使われない可能性も出てくることもあり得るのではないかという心配と同時に、このようなことで地域住民の健康と命が本当に守れるのだろうかと危惧をしているのであります。この件について市長の示された施政方針では、「本年度からは、老人保健法に基づくがん検診費と母子保健事業に基づく妊婦健康診査費が一般財源化されるなど、財源的に大変厳しい状況になりますが、今後とも保健所、医師会等の御指導を得ながら各種検診等を推進をし、疾病の予防に努めてまいります」と、このように言われておりますので、本市のがん検診等はこれまでと同様、継続して実施されるものと思われますが、だとするならば、さらに市民の皆さんのニーズに基づいて改善をしながら充実を図っていくべきだと思うのであります。 そこで、市長にお尋ねをいたしますが、まず、西都市におけるがん検診等の現状と問題点についてお問かせをいただきたいと存じます。 次に、厚生省はこれまで、がん検診の有効性は確立されているとして検診の重要性を訴えながら、市町村に検診の受診率を上げるよう指導してきたにもかかわらず、負担金は打ち切るということについて私は到底理解ができないと思いますし、さらにこのことは厚生省の責任を市町村に押しつけたものと指摘をせざるを得ないのであります。この問題につきまして市長の基本的な考え方をお伺いをいたしまして、私の壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(黒田昭君) (登壇)まず、一ツ瀬川濁水対策の検討委員会の取り組みの経過と今後の取り組みについてという質問でありますが、平成七年十二月に、県、九州電力、一市二町二村で検討委員会を設置し、濁水対策に取り組んできたところであります。平成八年度は、長期化軽減対策を導き出す準備年度として、宮崎大学の杉尾、高橋両教授を専門委員に委嘱し、専門委員とともに、一つには一ツ瀬川流域での現地調査、二つ目は県外類似河川への視察研修、三番目にこれまでに各機関で行われてきた取り組み現状等の資料の収集、整理を行ってきました。平成九年度は、平成八年度に実施、整理した検討項目について、宮崎大学と検討委員会との共同研究として専門委員と各機関の担当者でワーキングを行い、今後の方針等をまとめた中間報告書を作成することにいたしまして、現在最終取りまとめ中であります。今後の取り組みといたしましては、平成十年度は中間報告に基づき、さらに具体的に踏み込んだ濁水軽減対策をまとめる予定にいたしております。十年度以降につきましては、各関係機関でその対策事業に取り組んでいくということになるわけであります。 次に、自然環境を再生する人工洪水の実験構想についてでありますが、私の手持ちの資料から判断いたしますと、一ツ瀬川の濁水対策として効果的な方法かどうか明らかではありません。今後検討委員会の専門委員に水質工学の権威である杉尾先生もいらっしゃいますので、そこで専門的にお伺いをしてみたいと思っておるところであります。 次は、老人保健事業のがん検診等の負担金打ち切りに対する御質問でありますが、平成十年度から老人保健法に基づく医療等以外の保健事業のうち、がん検診、これは胃がん、子宮がん、肺がん、乳がん、大腸がんであります。国庫負担規定の適用を外した上で、地方交付税をもって措置されることになりました。しかし、私は、この事業は市民の健康保持の観点から非常に重要な事業でありますので、従来どおり医師会等との協力を得ながら、早期発見・早期治療の原点に立って、今までどおり受診率の向上並びに財源措置等あわせて配慮して、サービス低下にならないように努力する考えであります。 がん検診等の現状と問題点につきましては、担当課長から答えさせます。 以上です。(降壇) ◎健康管理課長本井睦英君) 西都市におけるがん検診等の現状と問題点についてお答えいたします。 本市の場合、がんによって亡くなる方が高い数値を示しておりまして、ところが、平成八年度のがん検診の受診状況を申し上げますと、胃がん検診ですと、受診者数千二百三十名で受診率一〇・三%、子宮がん検診、受診者数九百八十三名で受診率八・九%、肺がん検診、受診者数九百七十六名で受診率八・一%、乳がん検診、受診者数七百四十名で受診率六・七%、大腸がん検診、受診者数五百四十三名で受診率四・五%、合計で四千四百七十二名の受診者で九・五%の受診率となっております。このように受診率が大変低いことが問題でありまして、今後いかにして実績を上げていくかが大きな課題として受けとめております。 以上です。 ◆十九番(小浦紀男君) それでは、若干の自席からの質問をさせていただきます。 まず、一ツ瀬川の濁水対策についてでありますが、この問題につきましては二つほどあとお尋ねをしていきたいと思います。私は、平成八年九月の定例会の中でいろいろ論議をいたしましたが、その中で、まず第一点目にお尋ねをしたいのは、いろいろ検討委員会でも協議をされてこれから取り組むということでありますけれども、今の市長の答弁によりますと、平成十年度、いわゆる今年度は中間報告をまとめてそれを発表していくんだと、それ以降、その中間報告に基づいてやるべき対策を立てていくんだと、こういうふうにおっしゃっておりますが、それはそれで結構だと思いますけれども、しかし、三十数年間放置をされたというと語弊がありますが、みんな苦しんできました濁水対策でありますから、これは市長も御認識をされておりますように、一刻も早く何らかのとるべき対策はどんどんとっていくという方向が望ましいと思います。そういう意味で中間報告をまとめる作業も大事でありますし、課題が明確になっていくことも大事であります。したがいまして、そのことは進めながら、一方ではやっぱり対策の一つとしていろんなことをやらなきゃいけないと思っています。そういった中間報告に向けての問題点の中の一つに、前回私が指摘をいたしましたのは、河川をきれいにする条例を提起をした背景の中に、問題は、学者さんがダムの水質等を検査をされ、大体明らかになっている。小さな浮遊物というものが一ツ瀬ダムはほかのダムにない一つの特徴だ、こういうふうに市長は答弁されているわけであります。その対策をとるというのは非常に難しいことでありますし、ある意味では細かい微粒子がダムいっぱいにある。ヘドロ化している部分もある。そういう状況、それをどう除去するか、中和、緩和するかという問題は、非常にこれは高度な専門だろうというふうに思います。それを解決をするのを待っておるとなかなか対策というのは進まないという部分も一方ではあるわけでありまして、そこで、それをつくる原因、いわゆる土質がそういう土質であるということはわかりますが、それを歯どめをしていく。毎年台風や大雨のときに流入してくる、流れ込んでくるそういうものの対策というのは一体どういうことがあるんだろうかということを論議した覚えがあります。例えば、作業道等ひっくるめて道路の整備をする中で河川に土砂を落とさない方法、これを義務づける、そういうようなことも考えられるんではないか。ただ単に規制をしてなるべく流さないようにしてくださいよじゃなくて、何か法的にそのことを歯どめをかけていく。土砂類を河川に落とさないような方法等々を取り入れながら、多少単価の上がるのはやむを得ないとしても、そういうことをやることが、現在たまっているヘドロ、そのほかの汚水、濁水、こういうものを処理すると同時に、そこから毎年入ってくるものもやっぱりとめることが必要ではないかと私は思うんであります。したがいまして、今の河川をきれいにする条例等々あわせながら、これを業者の皆さんと協議をし、指導をしながらやっていくそういうお考えはないのか、これが質問の第一点であります。 それから、専門家お二人をそれぞれ委託をして研究をしていただいておりますが、土質そのものについて、先ほどもちょっと申し上げましたように、科学的に十分解明をされておるというふうに市長は認識をされております。ダムに浮遊しているもの、土質そのものの浮遊したものをどのように処理するかというところがなかなか見つかっていないんだと。だから、ここのところを学者の皆さんには研究していただく、こういうことになりますが、それとひっくるめて、共同研究センターというのがありますね、先生の主宰されている中で。この共同センターではどのような取り組みがされているんだろうかと。学生の皆さんを使って宮大の地域共同研究センターというのがあるわけですが、この辺は河川の調査、似たような類似河川の調査、こういったものをされているようでありますけれども、これらの何か一つの示唆というものはないもんだろうかということを考えているわけでありますが、この辺のもし報告、あるいはこういうことですねというような何か問題の整理がある意味ではされている部分があればお聞かせをいただきたい。まだそこまでいってませんというならそれでも結構でございますが、そういうことで第二番目をお願いしたいというふうに思います。 三番目の質問は、一ツ瀬川水系の、施政方針でもありましたが、水系の河川をきれいにする連絡協議会をつくると、こういうふうにおっしゃっています。この連絡協議会、内容は、調査研究をしていくんだと、調整をしていくと、こういうふうにおっしゃっていますが、その目的と構成内容はどのように考えておられるのか、その辺を具体的にお聞かせをいただきたいというふうに思います。いわゆるどういう形で構成をされるのか。例えば、議会の議員も入るのか、あるいは行政だけの連絡調整なのかということです。お聞かせをいただきたいと思います。 次に、人工洪水につきましてでありますが、これは私もマスコミの報道を見まして実はびっくりして、そういうこともあるのかなと。だから、濁水の対策に直接なるかどうか、市長もおっしゃってますように疑問なところもあります。しかし、ダムができたことによって自然の生態系が崩れていることは事実であります。濁水対策になるかどうかは別といたしまして、私のねらいの一つは、杉安ダムを何とかしましょうというのが大体地域の協議会の一つの課題になっているわけですね。あの杉安ダムを何とかならんかと、へそは抜けないのかと、こういう論議をいたしております。ところが、あのダムはへそはありません。だから、ゲートだけしかありませんから、ゲートをあけてしまったら後全部残ってしまいますと。そういうことでした。とするならば、へそをつくったらどうかということが一つあるんです。それと同時に、あれを全部空にするということは、いわゆる人工洪水、洪水と言えるかどうかわかりませんが、ある程度普通の流れよりも多い水量を流していってしまうということになるわけです。そうしますと、あそこの杉安ダムは空になる可能性はないのか。そういうことでもしながら、いわゆる試行錯誤をやっぱり何らかの形で目に見える形で何かをやらないと、このまま時は過ぎていってしまやしないかという心配を実はしているんです。洪水は是が非でも防がなきゃならんというのは今までの常識でありますが、けれども、人命と財産を奪ってしまうような大洪水はこれは防がなきゃなりません。しかし、適度な洪水というのは河川の自然環境を再生する、これは皆さんも御承知のとおりであります。したがいまして、自然の生態系を維持する役割をこの洪水というのは果たしているんだと。だから、そういうことをダムができておる河川では人工的に起こしていかないと、下流の生態系はやっぱり崩されたままになっていくんじゃないかというふうに、学者の皆さんもおっしやっていますし、いろんな実験も実はされておるわけです。企画課長に先日そういう話をいたしましたら、アメリカのコロラド川でも何かやられたそうですねという話が実は出たんですが、この報道でもされております。1996年、コロラド川のグレンキャニオンダムというところで実は人工洪水を起こして生態系を取り戻すという試みがされています。 今度の実験は建設省が積極的にそれをやろうとしているわけで、大阪湾に注ぐ淀川の上流ということでありますから、人工洪水を起こしてみよう、こういうことになっているようです。川には瀬というのがありますし、淵というのがあります。そういった現況をまず調査をして、そして水生昆虫、魚、植物の分布等を今から調べていって、それがどういうふうに変化をしていくかというそういうことを調査をしてみよう、こういうことです。一ツ瀬川についても、今現状を分析をするということからしてみても、少なくとも人工洪水を起こすか起こさないか、あるいはそれをどう取り組むかということは後の課題といたしましても、今の生態系、現状を調査をしていくということはなされているのかどうか。瀬がどういうふうにあって、淵がどのようになってて、そして水生昆虫あるいは魚の分布、植物の分布、こういったものがどのようにされているかという調査はされているのだろうか。検討委員会ではその辺の論議はどうだろうというふうに思うわけでありますが、市長、この点についてはいかがでしょうか。もしされてないとするならば、今年度、十年度から将来に向けての一つの課題として実際にそういう生態系調査というのをされるべきだと私は思いますが、いかがなものでしょう。考え方をお聞かせをいただきたいと思います。 次に、老人健康事業のがん検診のことについてでありますが、市長も御答弁のように、本市はそれを継続してやりますということでありますし、受診率が低いのが悩みだと、こういうふうに課長はおっしゃってますが、結構だと思います。けれども、やっぱり問題は一般財源化しているということが問題なんで、今まで補助金で厚生省がくれていたものを何で一般財源化する必要があるのか。しかも一般財源化した後のことは何と言ってるのかというと、自治省は、交付税の使途は市町村の自由だ、検診をしてもよいし、橋や道路に使ってもよいと、こういうふうになっているんですよ。そうなってくると、市町村の事情によっては、やめたと、義務はないわけですから、ということになりかねない。西都市は幸い市長の決断で、私はやっていきます、住民の健康、命を守るためにやりますということですから、問題はないと思いますが、厚生省は効果が薄いのでやめると言ってみたり、これは有効性があるので今後も続けてほしいという通達を出したり、非常に矛盾したことを言ってきているわけです。ですから、こういう厚生省等々に向けて市長会並びに西都市長としてこのことを強く、やっぱり矛盾点を解消してもらう、いわゆる補助金に返してもらうという運動も必要ではないかと私は思うんでありますが、この点につきまして市長の決意をお聞かせをいただきたいと存じます。 以上で私の二番目の質問を終わります。 ◎市長(黒田昭君) まず、一ツ瀬川の汚濁対策についてでありますが、上流の言うならば開発の規制をしていったらどうかという提案だと思いますが、先ほど壇上から回答いたしましたように、中間のまとめを今しているわけであります。平成八年、九年、いろいろまとめたこんな報告書が出ております。これは百十ページから成っているわけでありますが、河川の現況の調査から、今までどのような対策をとったか、そしてどのような調査をやったか、それについてどこに問題があるか、どこを指摘をされているかというような問題とか、そして最終的には、流域別、いわゆる上流、中流、下流、そういう地域別に対策を上げておられます。ですから、まず、それを簡単に御報告を申し上げておきたいと思います。 具体的方策として、上流域での発生源の対策、これは言うならば治山とか砂防、地すべり対策、そういうようなもの。それから、御提案の流域乱開発防止対策、これが上流側の対策であります。中にいろいろ具体的なことが上げられております。それから、もう一つは、流送過程の濁質除去対策というのがあります。これは今まで余りなかったものですが、どういうことかといいますと、上流からダムのところまで流れてくるという流送過程の中で濁水、濁った水が流れ込むのを除去するという方法、簡単に言いますと、川に石積みをして、そしてその中を濁水が流れることによって幾らかでも濁水度を落としていく。いわゆる流れの中でまず入ってくるものを防ぐというものですね。それから、次は取水・放流の対策、今度はダムですが、ダムの中で水を取ったり放流したりするその対策のところで、取水口の構造、これは選択取水とかそういうのがありますけれども、取水の形状の変更とかそういうもの。それから、次は濁質の沈降の促進、いわゆる清水層を早くつくらせる。というのは、逆に言えば大量の濁水層をつくらして早くそれを流出させる。そういうためにはやはり沈降をさせるというのが必要ではないか、その方策。それからもう一つは、これも御意見の申にありましたが、管理体制の組織化、いわゆる上流の乱開発とか開発のやり方、そういうようなものを監視するという流域全体の管理体制をつくるべきだ。こういうようなのが上げられております。中にいろいろと具体的な提案がされておるわけでありますが、今までの調査を整理し、そして、それをもとにして新たな提案がされております。いよいよ平成十年度は、それをどのような事業でやったらいいかというのを十年度に踏み込んでいきたい。そして、その線に沿って対策を講じていくという考え方であります。それに沿って県におきましても、環境保全の森調査事業というのを今度の平成十年度の新規事業で上げられております。これは一ツ瀬川水系と小丸川水系の濁水対策について国土保全の観点から調査をしたいんだ。そして、そのために県の単独で六百五十一万円、企業局の方から六百万円、両方合わせまして千二百五十一万円の予算が環境政策課から上げられているようであります。言うならば上流域の対策ということであろうかと、そのように思います。ですから、どうしてもそういうものをひっくるめて、今度はそういうものに具体的に踏み込んでいけるような関係機関の取り組み、これは県はもちろんでありますけれども、九州電力も含めてやはり積極的に取り組むということでなければならないというふうに思っております。この中間報告というのは私のところに暫定的に届いているものでありますので、その前提で御理解をいただきたいと思うんですが、そういうような積極的な関係機関の取り組みがされなければならないと思うんですね。 そういうようなことで私どもは、平成八年、九年にかけて先進地の調査をしてきたわけでありますが、私は新宮川水系に行ってまいりました。ここの濁水軽減対策省庁別調書というのがあるんですね。これは河川の規模も大きいわけでありますが、三重県、奈良県、和歌山県、三県にまたがるような大きな河川でありますからですが、平成六年度の軽減対策が五十三億余り、平成七年度は五十九億余りの軽減対策が含まれております。それに対して、大阪営林局、三重県、奈良県、和歌山県はもちろんですが、それから関西電力、このあたりも関西電力が平成六年度十五億ぐらい、そして、平成七年度には二十六億七千万という軽減対策に金を投じているわけですね。こういうところを見ると、いかに積極的に河川浄化ということに関係機関が取り組んでいるかということが言えると思うんですね。これは主として治山の対策、いわゆる流域の対策なんですよ。だから、そういうような意味合いで提案のありました上流域の開発による土砂流出の軽減策、それはまさにこういうことではないのかというふうに思っております。今度の中間報告にもそれが提案されておりますので、その線に沿って具体的に事業化できるようにしていかなきゃいかんというふうに考えております。 それから、地域共同研究センターのことでありますが、これは今のところ杉尾先生がここの主任の教授であります。その中の研究の一つであろうと思いますが、管理体制のことについて、矢萩川の対策がその研究の一つとして提案をされております。矢萩川においてはこのような形で管理組織かつくられております。そして、流域内の監視パトロールまでやっているというようなことがこの報告の中にも上げてあります。そういうようなことですから、県内のことについてはまだ伺っておりませんが、かなりの研究をされているんじゃないかというふうに思っております。 それから、三番目の連絡調整会議、ちょっと私まだわからないんですが、私どもが今のところそういう意味合いでは地元の関係団体、議会も入りましてつくっております協議会を連絡調整の会議だというふうに私は理解しているんですが、新たなものをまだつくらないかんかどうかというのは私自身あんまり考えてないところですけれども、このことであるならば、もう今、連絡調整の会議としては関係機関全部入ったものとしてありますので、新富とか佐土原で若干そういうような話があったようには聞いておりますが、対策協議会としては私はそれで十分機能を果たしているんではないのかというふうに思っておるところなんですよ。御意見がありましたら、またお聞かせください。 それから、人工洪水の問題でありますが、この人工洪水の必要な河川というのは、ダムに洪水調整の機能を持たして、そして、ほとんどどんな洪水があっても洪水という形はこの河川にはありませんと、こういうような状況のところで起こってくる問題であるわけですね。上からの土砂の供給がないので河床が下がっていく、それから、川に草とか雑草が生えて全く河川の状況が変わっていく、こういうようなところなんですね。ところが、一ツ瀬川は、今のところ一ツ瀬ダムにも洪水調整の能力がありませんので、この前のように四千トン近くの洪水があるわけでありますから、そういう意味合いではこの一ツ瀬川については人工洪水の必要はまずなかろうと、そのように思っておるわけであります。ただ、御質問の中にありましたように、杉安ダムを何とかするという意味合いで、あそこを一回取って、ほかの意味合いも含めて人工洪水というようなものを考えてみたらどうなのかということがありますが、その点については、杉安ダムの対策としてそのようなことでどのような効果を期待するか、もう少しこれは掘り下げて検討をさせていただきたいというふうに思います。そういうような意味合いで、人工洪水の必要な河川では今のところないであろうというふうには思っております。 それから、現状の生態系について調査をしているのかということでありますが、これは河川計画というのを、今度は杉安から下流につきましては一ツ瀬川・石崎川河川環境管理基本計画というやつを立てております。この中で生態系等々かなり詳しい調査をいたしております。そして、保護区域、開発区域というやつを立てて河川環境管理基本計画を立てております。これは私も委員に入れさせてもらいましていろいろ議論もし、内容も聞かせてもらっております。この計画書は市に届いておりますので、ごらんになっていただければというふうに思います。 それから、がん検診のことについてでありますが、私どもは、がん検診に限らず、健康診断というのはもっと関心を持ってやってほしいわけですね。今、課長から説明させましたように、全体をトータルをいたしましても九・五%という受診率なんです。西米良村は少なくとも八〇%以上になると思います、このトータルでいくと。やはりもっと皆さん方が受診をして自分の健康管理に意を用いてほしいわけです。それが医療費の節減にもなるということでありますから、ぜひ受診をしてもらうように啓発をしていかなきゃいかん。受診率が少なくとも三〇%から五〇%ぐらいにはならんと、厚生省から意味がないじゃないかと言われてもやむを得ないような状況なんですね。そこのところがまず一つ。 それから、もう一つは、補助金であったのが一般財源になるのに対してどうかということであります。まさに言われたように、補助金であるならば、そのことに使わなければ、これは会計検査等問題になるわけですから、確実にそのことに使われるわけです。今度は交付税となると、おっしゃるように一般財源化してしまうわけでありますから、これは消えてしまいます、どこに使うかは。そして、地方自治体の自主性ということになるわけでありますから、私は、このがん検診というのは健康管理の重要な問題としてとらえておりますけれども、全体としては必ずしもそうでないかもわかりません。都会においては、民間のそういう検診をする施設がいっぱいあるので、あえて行政がする必要はないと考えられるかもわからないわけですね。それは地方自治体の自由な選択になるわけであります。自由な選択ということは甚だいいことではありますけれども、おっしゃるように一つの問題をとらえてそのことが消えてしまうということはまた一方では重大な問題になると思うんですね。そういうような意味合いで、西都市においてはまだまだ行政がやはり啓発をしながら検診等はやっていかなきゃならんという状況にあると私、認識しておりますので、やはり続けていくつもりでありますが、補助金が一般財源化するということがいいか悪いかというのは、この問題についてはそう言えますけれども、全体として補助金が一般財源化することがいいか悪いかということになりますと、これはなかなか即断しかねるわけですが、今の状況としては、やはり地方分権という思想の中からは、極力地方自治体の自主性を尊重しようという考えが強いので、やはり補助金が一般財源化する方向であろうと。それは我々も大枠としてはその方向がいいという方向に立っております。国から補助金として一々監督を受けなくていいわけですからね、そういう面からいくと。ただし、この件について言われるならば、おっしゃるように西都市にとってはやっぱり重要な問題になる。だから、そういう危険性もはらんでるということはやっぱりほかの面についても十分考えておかなきゃならんことである。これはいわゆる地方自治体が、選択の自由もあるけれども、自己責任をはっきり認識をしなきゃならんということであろう、そのように思います。 ◎生活環境課長米良嘉文君) 質問議員の質問に、河川をきれいにする連絡協議会が含まれておったかと思いますので、一ツ瀬川水系河川をきれいにする連絡協議会についてお答えをいたします。 連絡協議会は、河川をきれいにする条例施行規則第四条において設置しようとするものですが、本年度二回、関係市町村において準備委員会を開きまして、設置規定などの準備が整いましたので、平成十年度より発足することといたしております。関係市町村は、西都市、佐土原町、新富町、西米良村、椎葉村で協議を進めてまいりましたが、現在のところ椎葉村だけが条例等の整備が進んでおりませんので、今後加入することでの準備が現在進められておるところでございます。そのほか関係機関といたしましては、土木事務所、保健所を加えて構成をすることといたしております。 目的といたしましては、協議会は、一ツ瀬川河川環境改善に関し、関係機関の連絡調整を密にするとともに、汚水防止に関する対策などの検討を行い、もって水質の保全に寄与することを目的としております。 事業といたしましては、一つ目に汚水防止に関する調査研究、二つ目に汚水防止に関する対策の検討、三点目に汚水防止に関する連絡調整、四番目に河川環境改善の啓発事業、そのほか目的を達成するための事業を行うことといたしております。 委員の構成ですが、委員には、規則第三条二項で、河川浄化対策等推進対策本部長に助役をもって充てるとなっておりますので、各市町村の本部長、助役が委員ということになります。それから、関係機関におきましては担当課長が委員となります。そのほか幹事には各市町村の担当課長で構成するというような形での規定等を整備したところでございます。以上をもって連絡協議会を設置することといたしております。 以上です。
    ◆十九番(小浦紀男君) ありがとうございました。 一ツ瀬川の汚濁水といいますか、濁水の対策につきましては、今後もみんなで考えて取り組まなきゃならんと、こういうふうに思います。幸い県の方でもいよいよ本腰を入れることになってきたのかなと、国土保全の立場からということで予算も今回ついたようでありますし、そういう意味では基礎調査というものがそれぞれなされていくもんだろうというふうに思います。みんなで何とかして一ツ瀬川を清流に取り戻そうという運動をまだまだ盛り上げて、そして、できるだけ早い時期にみんなで喜び合える状況が来るように努力をしたいというふうに思います。そこで、最後にこの問題について市長の決意を伺いたいんですが、今、検討委員会も会長さんでございます。そして、地域の協議会も会長であります。要求をしていく立場とそれを受ける側とが同じ人がなっているというのは非常にこれは矛盾していることでありまして、本年度からはひとつぜひ県が主体となって検討委員会を主催をし、そして河川管理側としてその責任を十分に果たしてもらうということをひっくるめて、今回市長は辞退をされて、検討委員会の方は、協議会の方で先頭に立って頑張ると、こういうことにされてはいかがかなというふうに思いますが、ひとつ御見解を賜りたいと存じます。 老人保健事業等々につきましては、いろいろ問題がありますが、今後も皆さんと協議をしながら、これも地方分権との兼ね合いもあることもわかりましたので、そういう意味ではひとつがん検診等充実をされていかれる方向を確認ができましたので、今後もひとつ頑張っていただきたいというふうに思います。 なお、議長にお願いをいたします。ただいま県が予算をつけたという話がありましたが、これらに対する資料が手元にあるからごらんくださいということがありましたので、できましたらお配りをいただくようにお願いをいたしまして、私の質問を終わります。 ◎市長(黒田昭君) 検討委員会の私が委員長を仰せつかっておるわけですが、おっしゃるように原告と被告との両方に立っておるわけで非常にやりにくいわけでありますので、会が発足するまで余り固辞していては問題があるということで私は両方の会長を引き受けるということにいたしましたが、一応任期が参りましたので、次の任期についてはおっしゃるようにぜひ県が検討委員会の委員長、私が地元の対策協議会の会長、そういう立場を明確にしていきたいと、そういうお願いをしていこうというふうに思っております。 資料につきましては、議長を経由して提出いたします。 ○議長(丸山美木生君) 暫時休憩いたします。                         午前十一時五十二分 休憩                         --------------                         午後一時零分 開議 ○議長(丸山美木生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、七番壱岐佐一君の発言を許します。 ◆七番(壱岐佐一君) (登壇)さきの通告に従いまして暫時質問をしてまいりますので、市長並びに教育長の誠意ある答弁を求めたいと思います。 質問の第一点は、市民の生命と財産を守る行政施策でありますが、市長は、平成十年度の施政方針の中で、「市民の行政需要に的確に対応し、二十一世紀を展望した中長期的視点に立って、市民の福祉向上と本市の均衡ある発展を図るため、市民の理解と協力をいただきながら行財政改革を推進し、第二次西都市総合計画に菓づく諸政策を着実に進め、「豊かさと活力に満ちた文化の香り高いまちづくり」を目指して、真に必要な事業には重点的に積極的に取り組むよう予算配分に努めた」とありますが、ここで、市民の立場に立って次のことを市長にお尋ねをいたします。 さきの十月七日に都於郡地区館で開催されました市長を囲む座談会の中で、地域の住民の要望として、ある公民館長より、都於郡~鹿野田~中村県道と市道との交差点に新設されました信号機が設置されて以来、交通事故が急増しているので改善してほしいとの要望事項が出されましたが、そのとき、市長並びに担当課長の答弁では、正式施設になると数百万円の費用が必要となる。また、交通安全のために設置した信号機の新設によって事故が起こるのですかと疑問視の回答がありました。人の命は金では評価することのできないことだと私は思いますが、市長のさらなる見解をお伺いしたいと思います。 次に、行財政改革についてでありますが、このことにつきましては、一昨日来、十一番議員を初め、その他数名の議員からの質問が出ております。それだけに関心度の高い問題だとも私は思いますが、私なりに質問をさせていただきます。 今回の行財政改革の実施計画書が発表されましたが、この実施計画書をまとめるに当たっては大変な御苦労もあったことと推察をいたします。ところで、今回の行政改革の内容を見ますと、補助金等の見直しなどが実施されるということであり、財政的に見ますと大変評価のできるものでありますが、反面では住民に負担をかける結果ともなります。しかし、行財政改革は住民もある程度の辛抱は、これを理解することも必要だと思います。しかしながら、行政面での行政改革はどうなっているのか、このたびの実施計画書では余り触れられておりません。行政はみずからの力で血を流す気持ちがあるのか、疑問であります。住民には補助金カットなどで負担を強いておきながら、行政はほとんど改革に手をつけていないのが私の率直なこの実施計画に対する評価であります。そこで、市長は、今回の行政改革に対してどのように評価されておられるか、お伺いをいたします。 さきの十二月の一般質問でも指摘をいたしましたが、県におきましては、西都保健所の廃止、また、現在市長みずからが誘致活動に取り組んでおられます専門校については、先ほど来朗報が入りまして、西都に設置することが決定したということでありますけれども、現在三ヵ所ある専門校を一カ所にするなど、もろもろの行政政策に取り組んでおります。このような中に、西都市の行政改革、複数の議員が取り上げておりますが、まず、給食センターの合理化であります。センター設置当初の生徒数五千二百十名に対し、職員数二十九名となっておりますが、平成十四年には生徒数が二千名減少して三千三百二十二名に対して、職員数の削減は四名の減少であります。これは単純にはいきませんが、職員一人当たりの生徒数でもって職員数を減少させるぐらいの考えはないのか、お伺いをいたします。 次に、給食センターの経費についてお伺いをいたします。年間を通じて何日給食を出すのか。なお、職員給与、材料費等のあらゆる経費を含めて一食当たりの供給原価はどうなっているのか、お伺いをいたします。 次に保育所の統合についてでありますが、実施計画書では、ただ単に検討していくとしか触れられておりません。昨日先輩議員も指摘をしておったようでありますけれども、少子化によって現実に充足率が五〇%を割り込んでおる保育所が、市内九保育所の中、五保育所となっているにもかかわらず、随時検討していくということであり、もはや既に数年前から入所率六十数%で、その時点で五〇%を大幅に割り込んでいる状況を今日まで放置された事態をどのように理解されているのか、市長にお尋ねをいたします。 さらに、県内九市における公立保育所の数をお伺いいたします。民間ではできても、行政ではどうしてもやれない分野がありますが、現状では公立保育所と民間保育所との違いがあるのか、あるとすればお伺いをいたしたいと思います。 次に、第三点の福祉行政についてであります。 市長は、市制施行四十周年の記念すべき年に当たって、先人が営々と築いてこられた本市のこれまでの輝かしい歴史と文化を振り返り、次なる世代に向けて飛躍する年にしたいと述べられております。中でも高齢化、少子化が進み、本格的な超高齢社会を迎え、国民が相互に支え合う理念のもとに、このたび介護保険法が西暦二〇〇〇年にその制度が実施されますが、当市において予想されます保険料収入と要介護費がどの程度の規模になるのか、把握されておるとするならばお伺いをしたいと思います。 次に、平成八年度に都於郡・山田保育所に設置されましたヘルストロンの利用の実態についてお尋ねをいたします。 当時、設置受益の背景は都於郡全域及び三財の一部を対象として設置されましたが、現実的には都於郡高台地区及び鹿野田方面の利用は全くゼロに等しい状況と思われます。これが設置に、あるいは箇所に、設置数についても効率的な利用及び運用を再検討されるお考えはないか、お尋ねをいたします。 次に、第四点の人口増対策であります。 人口増対策については、過去に先輩議員からも何回となく問題提起がありました。全国的な問題として少子化現象に歯どめがかからず、年を追うごとに超高齢化社会が加速されている現実を、市長は行政の最高責任者として長期的に抜本的に対策案はないのか。少子化の背景も踏まえてお尋ねをいたします。 次に、短期的な人口増対策についてでありますが、例えば、お隣の市町村から西都市内に定住させることも一策であると思いますけれども、現に西都市内に定住している市民を他の市町村に転出をさせない生活環境を整備されることが最も大切なことだと私は信じます。そこで、都於郡四十三区内に鹿野田苑住宅団地が昭和五十七年に完成し、二十五区画、四区画を除いて二十一区画が既に売却をされております。住宅団地の周りには約五メーターの道路が本舗装で完成をしております。なお、道路に使用されている延べ面積は、推定でありますけれども、三百坪をはるかに超えるものと推計をいたしておりますが、これを無償で市に譲渡するので市所有に登記してもらいたい旨の陳情書が関係住民の連署で一昨年の三月に提出をされております。既に一年が経過をいたしておりますが、関係者の話によりますと、何の回答もなく、放置されておると聞いております。関係住民としては、西都市民として納税義務を完全に果たしておりながら、なぜ譲渡に、また陳情に応じていただけないのか、疑問視されておりますが、市長に今日までの経過を含めて御答弁をいただくことにいたしまして、私の壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(黒田昭君) (登壇)まず、鹿野田交差点の信号機設置の件でありますが、交通量の増大により多くの交通事故が起きているようでありますので、西都警察署に確認をさせましたところ、交通事故発生量等を理由に県警本部へ信号機の検討をしていただくよう要望され、三色信号の設置で検討が進められておるようであります。設置されるまでの期間は、交通指導及び交通取り締まりによりまして交通事故の発生を抑制するなど努力に努めておる、こういう回答でありました。今後も地元におきましても十分交通安全に注意をしていただくとともに、地元交通安全協会等の協力や皆さんの御指導をよろしくお願いをし、事故の軽減に努めていきたいと考えております。 次に、行財政改革に関する御質問でありますが、今回の行政改革の実施計画に対する市長の評価はということでありますが、昨日十一番議員にもお答えいたしましたとおり、西都市行政改革推進委員会の開催回数こそ二回でありますが、ここに至るまでには内部で真剣な論議を重ねた結果であり、その実行の結果を見て評価されるものと考えております。御意見のとおり、行財政改革は、行政がみずから身を削り、市民の方々にも理解と協力を求めながら実施していかなければならない大きな問題と考えておりますので、年次計画にかかわらず、できるものについては十年度中にも実施してまいりたいと考えております。 給食センターの合理化についての御質問でありますが、この問題につきましても昨日十一番議員にお答えしたとおりでありますが、御意見の対象児童生徒数何人当たりに対して職員一人というような割り振りは、職務の内容からなかなか無理だと思います。 次に、給食センターの経費についてのお尋ねの中、年間を通じて給食を何日出すのかということでありますが、百九十日から百九十七日ということであります。職員の給料、材料費等含めた一食当たりの給食原価につきましては、小学校が五百一円、中学校が五百三十二円ということであります。 次に、保育所の統廃合問題についても昨日の十一番議員にお答えをしたとおりであります。また、大幅な定員割れ状態が統いている状況を今日まで放置した事態をどう理解しているのかというお尋ねでありますが、今日までの公立保育所入所率の推移を見ますと、その増減の割合に年度による変化があります。また、本市が広域であるため、地域の実情等も考えながら平成六年度に入所児童の定数についても見直しを行うなどして今日に至っているわけであります。昨日来申し上げますように、少子化現象の進む中、抜本的な対策を講じなければならない時期であると考えております。現在のところ公立、法人立の保育の内容にはほとんど差がないと、そのように理解をいたしております。 また、県内の市の公立保育所の数等につきましては担当課長から答えさせます。 次に、福祉行政についての御質問にお答えをいたします。 まず、介護保険について、保険料収入と介護給付の見通しについてのお尋ねでありますが、本市の介護保険給付から予想される高齢者数はおよそ千五百人でありますが、介護保険の事業量及び保険料の算定につきましては、来年度から着手する介護保険事業計画策定によって明らかになるので、現在のところはまだお示しするところまで至っておりません。 ヘルストロンにつきましての質問は、担当課長から答えさせます。 次に、人口増対策の御質問でありますが、全国的な問題でもあります少子化現象と超高齢化社会の加速という社会的状況の中で、本市における人口増対策の抜本的対策についてのお尋ねであると思いますが、女性の職場進出等背景とした晩婚化の進行、それに伴う出生率の低下が要因と考えられます。少子化現象は、本市におきましても人口減少の大きな要因として認識をしているところであります。このような問題に対応すべく国におきましては、エンゼルプラン、ゴールドプラン等の少子化、高齢化対策等の諸施策が推進されているところは御案内のとおりでありますが、本市におきましても、特に少子化対策につきましては、緊急保育対策の五ヵ年対策事業、それから放課後児童対策事業への取り組みを初めといたしまして、子育て支援のための社会生活環境整備へ向けた施策の推進を図りたいと考えております。また、人口減の直接的な社会要因であります人口流出の歯どめも抜本的な人口対策として重要でありますが、企業誘致推進による若年層を中心とした市内雇用力の確保、住宅団地整備事業の推進による市外流入人口の確保等についても積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 鹿野田苑の苑内道路につきましては、担当課長から答えさせます。(降壇) ◎教育長(平野平君) (登壇)学校給食について御質問の給食日数並びに給食費につきましては、市長から御答弁のあったとおりでございます。 以上でございます。(降壇) ◎総務課長(三輪公洋君) まず、先ほど市長から答弁がありました給食一食あたりの供給原価についてでありますが、小学校が五百一円、中学校が五百三十二円と答弁をされましたが、これちょっと違算がありまして、小学校が四百九十五円、中学校が五百二十七円でございますので、御訂正をお願いします。 それと、県内の公立保育所の数でありますけれども、宮崎市が七ヵ所、都城市が十二ヵ所、延岡市が十二ヵ所、日南市が七ヵ所、日向市が三ヵ所、小林市が一ヵ所、串間市が八ヵ所、えびの市が八ヵ所、西都市が九ヵ所ということになっております。 以上でございます。 ◎福祉事務所長長友英光君) 次に、福祉行政について、山田地区のヘルストロンの利用状況についてお答えいたします。 山田保育所のヘルストロン利用状況についてでございますが、平成八年の八月八日から六台設置をいたしまして、利用状況は、八年の八月八日から九年十月まで、都於郡地区で五千二百三十人、三財地区で四百七十七人、その他で二十二名、合計の五千七百二十九名になっております。一ヵ月平均ですが、都於郡利用の方が三百四十八入、三財地区利用の方が三十一人、その他の方が一名。一日の平均で十五人でございます。 以上です。 ◎建設課長滝井清次郎君) 第四点の人口対策のうち、鹿野田苑内の道路についてお答え申し上げます。 この道路敷を無償で提供するのになぜ市は応じないのかといった質問でございますが、平成九年三月十日付で提出されました地区の嘆願書の趣旨は、市道にしていただきたいといった内容でございます。しかしながら、この団地道路は、市に対しまして事前に道路構造、排水対策等の協議が行われてなく、現状では構造上市道として認定することに至っておりません。それから、陳情書が出てからの経過でございますけども、昨年の正月前後に鹿野田苑の代表者が一人で建設課の方においでいただきまして、市道認定の要望を行われたという報告を受けております。そのとき対応した者の話では、市内に数ヵ所同じような団地が建設されておりまして、いわゆるほかのミニ開発団地との均衡並びに現況の舗装構成、こういったことに難題がございますので、認定は困難ですよということをはっきり申し上げているといったことであります。それにもかかわらず同年の三月十日付で嘆願書が提出いたされております。 以上でございます。 ◆七番(壱岐佐一君) 自席から若干補足説明をさせていただきますが、第一点の県道の一時停止の標示が、市道の方が実は黄の点滅で、県道が赤の点滅になっております。私も市長を囲む座談会に参りまして、何で信号機ができたのに事故が起こるのかなと、実はそのときは私も市長の答弁と同じような気持ちでおりました。その後、私、早朝六時半ごろから八時前後まで約二時間、あの地点に立ってみました。ところが、なるほどこれじゃ大きな事故につながるなというのを実感したわけであります。と申し上げますのは、今から十日ぐらい前ですけれども、交通量の量としては都於郡から西都に向かう市道が全体の約八○%を占めております。百合のうち八十台はその時間帯には都於郡から西都に向かう車です。宮の下から鹿野田に向かう車は約五%ないし一〇%です。妻から都於郡に向かう車が一四、五%だというふうに私は思いました。それで、ちょうど十日ぐらい前通りかかりましたところ、タクシーが一台事故現場にとまっておりましたが、それから交差点に突っ込んだままの軽貨物車両がありました。私は二重の衡突事故だろうなと思って、まだ人がおりましたので、運転手さんが、これはどういう事故ですかということをお聞きしたら、都於郡から西都に向かう車が、三納から鹿野田に向かう車がよく見えるもんですから、後ろを見たらずっと連結しておる。長く待っておられるなと思ったから、よくやります「どうぞ」という信号を出したそうです。宮の下の方から鹿野田に向かう車が出た途端に、今度は妻から来る車はそれを承知していないわけです。これは徐行ですから、いつでもどこでもとまれるような速度が徐行ですけれども、皆さん方も通られてわかりますが、むしろ加速する方です。徐行なんていうものじゃありません。それでそのときのもう一台の車は田の中に飛んでおったそうです。これは軽トラですけど、真っ逆さまになって。幸い死亡事故ではありませんでしたけれども、やっぱり思いやりがあだとなるというか、これは作り事ではありませんが、私もけさ八時三十分ごろ出まして、現場に差しかかったのが四十分前でした。そして、私も宮の下から来る車とこっちから来る車が私の来るのを待っておりましたので、後ろをバックミラーで見たら、四、五台一定の間隔を置いて来ておるわけです。私がどうぞという合図をしたら、通り過ぎた後でしたけれども、私の後ろの後ろ、三台目の車が、若い人の車でしたが、何しよったかと言わんばっかりの速度で、交差点内です、私もまだ交差点を渡り切っておりませんでしたので、ばあっと飛ばせて行きました。ところがどっこい、今、中村で工事をやっておりますが、そこでは一時停車をしなけりゃならんわけですね。そういったことで、市役所の職員もそこで事故に遭われたというふうに聞いておりますが、私は、先ほど市長のお答えで、三色の、いわば赤、黄、青の信号までは必要じゃないんじゃないか。前、双方とも一時停車のときは、出会い頭の事故というのは私はそう大きな事故にはならないと思うんです。ずるずる行ってごつんというぐらいでしょうが、先ほど申し上げたような事故は、交通法規上は私は違反じゃないと思うんです。ただ、徐行してなかったというのは違反かもしれませんけども。いろいろ予算的なものもありましょうが、私はこれは時間帯が午後の二、三時ごろになると恐らくさま変わりをするというふうに思います。一時停止、両方ともとまれの信号で事足りるんじゃないかというふうに私は思いました。 これはちょっと次元の低いことになりましたが、もう一つは、きのうからいろいろ質問が出ておりますように、行政改革についてであります。学校の給食というのは、教育面からは本当に必要だというふうに私も同感でありますが、このような多額な財政負担が必要とするならば、近い将来は行政改革を断行して民間委託を検討するお考えはないのか、さらにお尋ねをいたします。 それから、保育所の統廃合につきましては、昨日来何回も質問が出ております。行政改革についてあらゆる議員が、あるいは市民が考えておることだというふうに受けとめていただきたいと思いますが、このことについてはこのくらいにさせていただきまして、先ほどありましたヘルストロンの問題でありますけれども、これは私も、都於郡といえば、お年寄りの割合、あるいはヘルストロンを利用する割合というのは、三財を含めますと山田保育所あたりが設置の対象としては適当であるかなというふうに考えておりました。ところが、一年たった昨年の九月の時点で福祉事務所の担当にお伺いをいたしましたところ、先ほど壇上からも申し上げましたが、鹿野田方面の利用は全くありません。むしろお年寄りがいろんな会合で生涯学習なりお集まりになる機会というのは、都於郡公民館が中心だというふうに思います。高台の方が利用されておる数字がありますか、鹿野田は幾らですかという問いには、ほとんど鹿野田、高台は利用されておりませんと。高台の老人クラブの会長も、やっぱりもう少し施設の効率化を図るためには、一台でも二台でもいいから配置転換をお願いできんだろうかというような要望でありました。聞いてみますと、待っておって利用されるような状況では現在のところありませんという山田保育所の担当の先生の回答でありましたこともつけ加えて申し上げておきたいと思います。 それから、先ほどありました鹿野田苑の道路の問題についてであります。これは私は何も選挙前だからこういうものを皆さんにお願いするとか、当局にお願いするという意味では決してございません。ちょうど提出をして一年目になりましたので、あれはどうなっているのかな、地元にそういう回答が来てますかということを代表者にお聞きしましたところ、ナシのつぶてです、何の回答もございませんということでしたので、あえて取り上げてみたわけでありますが、図面は課長がちゃんと持っていらっしゃいますけれども、これは行きどまりでもございません。ただ、おっしゃるのは、市に事前に協議がなかったからという理由でありますけれども、やはり住民は市道として、私は二、三日前も朝早く行ってみましたが、すぐさま金が要るところでもありません。ただ、登記を市の方にしていただけないかというのが今回の私の質問の趣旨でありますが、先ほど課長が説明されたことでは十分納得がいかないわけです。当時、住宅地造成に当たっては、周辺の住民並びに地権者の同意も得られて、市道としての幅員も排水溝も完全に達成しておるわけです。ただ単に事前に協議がなかったからというだけの理由では簡単に引き下がるわけにはいきませんが、認定されないことに対しては、市民がひとしく持つ権利を実は無視することになるんではないかと。恐らく道路も立野住宅あたりの単価に置き直しますと、約千数百万の金額になるというふうに思います。それを無償で提供するということでありますから、一人でも多くの市民に提示をしてもらい、これが西都市民の人口増加対策に何らかの影響があるわけでありますから、再度お尋ねをいたしたいと思います。行きどまりの道路についてはこれは無理は申し上げませんが、住宅内を駆けめぐっておるこの多くの道路については何らかの措置をひとつぜひお願いを申し上げて、二回目の質問を終わります。 ◎市長(黒田昭君) 鹿野田交差点の信号機、交通事故の問題でありますが、余りに見通しがよ過ぎて、お互いにわかってる、わかってるというようなぐあいで交差点に入り込む、こういうことじゃないのかという感じがするんですね。あすこぐらい四方からわかりやすい交差点はないわけですね。田んぼの真ん中の交差点でありますから。まず、基本的には、質問議員も言われましたけれども、やはり交通ルールをしっかり守ってもらうということがまず第一義であろうと思うんですね。だから、そのために交差点前にもうちょっと大きな「交通ルールを守りましょう」という啓発の何かを、交通安全協会等とも協議して立てて認識を新たにするとか、そういう事前の措置も必要ではないかというふうに思います。信号そのものについては公安委員会の所管に属するものでありまして、そちらが専門的にどのような形がよりいいのかというのは、交通量等も判断をしながら決められるんであろうというふうに思います。今、私どもが西都警察署を通じて聞いたところによると、三色の信号にもう一つ段階を上げて整備をしたいということを聞いておりますので、施設整備の方もそういうことで進めてもらいますが、やはり通る人の交通ルールの確保についても努力していかなきゃいかんというふうに思っております。 それから、行革の関係ですが、給食センター、保育所は、昨日も申し上げましたように、私どもの行政改革大綱の中では、長期的には民間委託をすべき施設であるというふうにしております。これは民間で代替のできる内容になっておるからであります。しかしながら、いつの時点にそうするかということにつきましてはなかなか難しいところでありますので、また議会とも十分論議しながら、そして労働条件の変更にもかかわりますので、労働組合等々の意見も調整をしながらやはり時期を決めていかなきゃならんだろう、そのように思っております。 それから、ヘルストロンのことについては、意外とこれは人気がよくて、どこのヘルストロンも非常に多数の人たちが利用していただいております。御意見のように、都於郡の高台の方も鹿野田の方も、これはつけたいのはやまやまでありますが、そうなりますと、それじゃ上三財の方も、また茶臼原の方もと、こういうようなことにもなりますので、その辺を考えながら、今のところようやく各地域に一カ所ぐらいずつ決めたところでありますので、将来は、そんなにこれが皆さん方の期待に沿えるような施設であるなら、そんなに多額なものではありません。ただ今おっしゃった、六台山田につけておりますのを二台ぐらいこっちに持っていったらどうかということだそうですが、担当に聞いてみますと、二台のいすの方、座る方を持っていくのは、これは余り大して金はかからんそうです。ところが、もとの機械の方ですね、これはやっぱり高いんだそうです。だから、それは新たにつけなきゃいかんということで、やっぱり六分の二というわけにはいかんようですね。だから、その辺も考慮に入れながら、御意見のように離れたところに置くとするならば、どういうところにどのくらいしなきゃいかんのか、その辺も検討してみたいと思います。これは私どもが予想以上に、特に高齢者の皆さん方が期待をしておられますので、やはりそういう方向で検討していかなきゃいかんものであろうかとも思っております。 それから、鹿野田苑の市道の問題ですが、協議がなかったからということではないんでありまして、協議をしておけば、登記の問題でも、道路舗装の構造の問題でも、排水路の形でも、市道の今の構造に合わせて協議することができたのに、それがされてないからということでありまして、その辺を整理していけば、せっかく二十一戸も団地としてできているところでありますから、やはり市道として認定をしなきゃならんようなその他の条件は整っておるわけであります。だから、団地造成の責任者としてその辺の修正するところはやっぱり修正をしてもらって、そして条件を整えて市道にしていくという手順を踏んでいかなきゃならんだろうと思います。つくり上げた後から、みんなこれを市道にしてくれと言われると、今、担当課長が言ったように、ミニ団地が方々のところに出てきておりますので、なかなかそれをすべてというわけにまいりませんので、鹿野田苑は鹿野田苑のところに不足する条件を協議をしながら整理をしていって市道に認定をしていく。市道に認定するからには用地も市に登記を直さなきゃならんということになります。そうしますと、今の土地の登記が整理されておかないかんということも出てきますので、その辺はもう少し時間をかけて問題のところを整理をしてもらわなきゃならん、そのように思っております。 以上です。 ◆七番(壱岐佐一君) 最後の問題でありますが、今、市長から条件整備をすればというような次につなぎのある御答弁をいただきましたが、市長もいつも事あるごとに、行政サイドではいろいろ住宅団地をつくるのには限界がある。民間から協調をいただきながら市は市なりの行政政策をやっていくということをかねがねおっしゃっていただいております。既に皆さん方御案内のとおりでありますが、都於郡は宮崎まで十五分から二十分程度の通勤圏に実はなっております。私のところから古賀病院までは十二分か十三分で走れるような道路が整備されておりますが、当市の言うならば玄関口とまで位置づけされておる都於郡地区でありますので、民間の活力によって開発されたこの団地をやはり生かしていく市は責任があるのではないかというふうに思います。先ほども申し上げましたように、そこを認定、あるいは認定じゃなくても、市に登記をしたからといって当分金のかかるような状況でないことは、担当課長も行って見ておられますので。何カ所かはあります、くぼんだところも出てきておりますが、そういうところをすぐ直してくれなんていうことは、恐らく陳情される立場の方は申されないというふうに思います。関係住民の心情を考慮していただきまして、今後検討の余地を残していただきましたが、これをもちまして私の質問のすべてを終わります。ありがとうございました。 ○議長(丸山美木生君) これをもって一般質問を終了いたします。 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 明日の会議は午前十時開議、議事日程は追って配付いたしますが、議案に対する質疑等を行います。 本日はこれをもって散会いたします。                         午後一時五十分 散会...